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2018年1月 4日 (木)

藍染めと循環型エネルギー社会

 今に言うところの循環型エネルギー社会、リサイクル社会の最たるものは、江戸時代までの日本ですが、それは少なからず1970年代前半まで続き、だからこそドイツは日本を手本としてエコロジーとリサイクルの最先進国となった。
 
 本来藍染めは、その典型のような存在です。
 
 本来の藍染は、藍草を醗酵させた‘すくも’を、木灰から取る灰汁を使ってもう一度醗酵させて染め液を作る。
 木灰となる木は森林から切り取るけれど、家を建てる、器を作る、家具を作る、調理をする、暖を取る、食料を得るためと、しっかりと目的があって使われ、その為に日本では、古来から植林されて管理もされてきた。
 各々の目的に使われた後の残りの木材や枝や薪は、燃やされて灰となる。その灰を扱う「灰屋」という商売が、室町時代から日本にはあった。

20171128141302*写真は工房のストーブ。小麦のふすまを炊いています。ここで燃やす木は山をきれいにし、作られた灰で灰汁を取って藍の染め液を作り、途中間引いた染め液は田畑の虫よけとなり、色の亡くなった液とすくもは実に優れた肥料となって食物を育み、灰汁の取られた灰は、釉薬となる。
 
 灰から灰汁を取り、植物染めの人々は色出しに使い、我々紺屋は醗酵の材料として使った(特に紺屋の使う灰は、紺灰とも呼ばれていた)。
 
 灰汁を取り終わった灰は、焼き物の釉薬として使われ、暖を取ったり、調理に使われた灰は、田畑の優れた肥料となり、洗剤としても使われた(私どもでは今でも灰汁を洗剤として使っている)。
 
 その大半は広葉樹ですが、落ち葉は腐葉土を作り、自然のダムを形成してきたから日本の河川には常に水が絶えず、その水には腐葉土が作り出す鉄分が含まれ、それが湾に注ぎ海草の森を育て、酸素が豊富で魚介類が豊かに生きる海を作り出した(貝塚が今に残る理由でもある)。
 
 貝は実を取り食料にし、貝殻はつぶして燃やし、ミネラル豊かな貝灰を作り、藍の醗酵の手助けをさせ、、漆喰の材料としても利用した。
 
 豊かな水の流れには水車をつくり、米や麦をつく。
 米をつくと糠が、麦をつくとフスマが取れる。
 それもまた、藍の醗酵を助けてきた。
 色がなくなった藍染めの溶液とすくもを田畑にまけば、また豊かな肥料となる。
 藍染めに関わる物全て捨てるところがなく、自然エネルギー以外使うこともない。
 
 それはなにも藍染めだけに限ったことではありませんから、日本にはゴミが無かったし、今で言うところの温室効果ガスとしてのCO2も全く排出しない、完全なる循環型エネルギー社会であり、それが1970年代という、つい最近まで続いていた。
 
 それが狂わされて今があり、それを想起させてくれるのが、本染め(正藍染)の意味であり意義の一つだと私は思います。

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