合成藍(インディゴ・ピュアー)とは
現在、日本を含め、世界の藍染めの主流は、合成藍(インディゴ・ピュアー)による藍染めです。
では、合成藍とはいかなるものか?
これが割合知られていません。
合成藍、または人造藍は、インディゴ・ピュアーのことですが、この「ピュアー」という言葉に惑わされている事もある。「純粋」という美しい日本語に訳されていますから。
では、合成藍とはいかなるものか?
これが割合知られていません。
合成藍、または人造藍は、インディゴ・ピュアーのことですが、この「ピュアー」という言葉に惑わされている事もある。「純粋」という美しい日本語に訳されていますから。
イギリスの製鉄業は、16世紀ごろ盛んになり、鉄を溶かすエネルギー源として木炭が使われていました。
製鉄技術が改良されてゆくと、エネルギ源の木材が不足するようになります。当時石炭は、家庭用などで使われていましたが、石炭に含まれる硫黄分が鉄に悪影響を与えるために、製鉄には使うことが出来ませんでした。
これを利用しようとして、18世紀の初め、ダービーという人が石炭からコークスを抽出。息子のダービー二世が、18世紀の中頃にそれを広め、生産性の著しい向上が図られ、蒸気機関などの機械化が進み、産業革命へと繋がることになります。
石炭からコークスを抽出した後に、コールタールという副生成物というかゴミのようなものが出現しました。
これは何か?と分析して調べてみたら、インディゴが入っていいた。そして作られたのが「インディゴ・ピュアー」です。
藍(インディゴ)の含有量が、ほぼ100%なので、「ピュアー」と名付けられたようです。
藍草の葉に含まれる藍の含有量(藍分)は、3%~5%と言われています。大量生産に向きません。
人類はこれまで、水に溶けない藍を醗酵によって可溶性に変えてきた。これは、面倒な手間と熟練した技術を必要とした。これもまた、大量生産に向きません。
そこに100%のピュアーな藍が出現し、それを可溶性にする技術(化学建て)も開発され、藍染めが簡単に大量に生産されるようになりました。
このインディゴ・ピュアーは世界中を席捲し、植物由来の藍染めを亡ぼして今があります。
日本には明治30年頃輸入され、世界と同じように藍草の藍染めは直ぐに滅ぼされ、今に続いています。
追記
なお、インディゴ・ピュアーの写真はネット上から頂きました。こういうカンで販売しているようです。
「ピュアー・インディゴ」なる造語も、様々なところで見受けられますが、「インディゴ・ピュアー」をご存じないのかもしれません(藍染に関する記述は、こういういい加減さが目につきます)。
これは何か?と分析して調べてみたら、インディゴが入っていいた。そして作られたのが「インディゴ・ピュアー」です。
藍(インディゴ)の含有量が、ほぼ100%なので、「ピュアー」と名付けられたようです。
藍草の葉に含まれる藍の含有量(藍分)は、3%~5%と言われています。大量生産に向きません。
人類はこれまで、水に溶けない藍を醗酵によって可溶性に変えてきた。これは、面倒な手間と熟練した技術を必要とした。これもまた、大量生産に向きません。
そこに100%のピュアーな藍が出現し、それを可溶性にする技術(化学建て)も開発され、藍染めが簡単に大量に生産されるようになりました。
このインディゴ・ピュアーは世界中を席捲し、植物由来の藍染めを亡ぼして今があります。
日本には明治30年頃輸入され、世界と同じように藍草の藍染めは直ぐに滅ぼされ、今に続いています。
追記
なお、インディゴ・ピュアーの写真はネット上から頂きました。こういうカンで販売しているようです。
「ピュアー・インディゴ」なる造語も、様々なところで見受けられますが、「インディゴ・ピュアー」をご存じないのかもしれません(藍染に関する記述は、こういういい加減さが目につきます)。
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