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2018年5月10日 (木)

藍染とアルカリ性

 藍は、水に溶けません。そこが、煮出して色素を取る草木染との大きな違いです。
 
 水に溶かさなければ染めにならないから、溶けるようにします。つまり、可溶性にする。それを、藍染めの世界では「建てる」と表現します。
 
 物の本やネットの藍染の解説によると、「強アルカリ性の溶液に、藍は溶ける」と書いてある。だから、染め液をアルカリ性にしなければならないというわけです。
 
 さて、藍染めは何千年もの昔から染められてきました。例えば江戸時代に、アルカリ性という概念が存在したでしょうか。室町時代はどうでしょう。あるはずもありません。

 ですから、藍染の世界でアルカリ性というのは、明治になって化学建てが入ってきてからの概念なのです。

 では、「化学建て」とは如何なるものか。

Photo
(このチャートは私が作ったもの。無断転用はお断りいたします。責任が取れませんから)
 
 伝統的な藍染めの染め液を化学的に分析すると、強アルカリ性だった。
 伝統的な藍染は、灰の灰汁を使っていたけれど、化学はそれを、苛性ソーダやソーダ灰や石灰を使用した。

 染め液のもう一つの特徴は、醗酵をさせていること。これを調べてみたら、染め液を無酸素状態にしていた。
 化学は、無酸素状態にするためには還元させれば良いと考え、還元剤を使用した。

 これによって、簡単に染め液が出来るようになりました。強アルカリ性で無酸素状態の液を作れば、藍の色を持ったものなら何でも可溶性にすることが出来るようになった。
 合成藍(インディゴ・ピュアー)でも生葉でも乾燥葉でもすくもでも沈殿藍でも、何でもです。

 だから化学者は、「人類は藍染めをするのに醗酵という面倒な手段を使って来たが、化学はアルカリ溶液を作り、還元剤を使用することによって簡単に藍染めが出来るようになった」とするのです。
 
 だからpH調整が必要だと、化学的な発想をする染め師たちは言います。
 私は、pHは関係がないと言い続けてきた。実際、計ったこともありません。しかし、藍染めは出来るし、し続けてきました(そもそも、昔の染師が、pHを測っていたはずもありません)。
 
 石灰や苛性ソーダを使用するのは、アルカリ性にするためです。
 灰汁と貝灰を使うのは、微生物の餌としてです。それは結果的にアルカリ性だというだけの話で、アルカリ性にするために、灰汁と貝灰を使うわけではありません。

 だから私は、pHを測る必要がないのです。

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