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2018年12月 1日 (土)

クレオピスとピトンの物語

 もう師走。世間も私も慌ただしい。これは、間違いない。昨年の今頃は、年明けに三回目の手術を控え、具体的に体の成り立ちも今とは違っていた。忘れたけれど、随分違う師走だっただろう。   
 歳を取ると一年は早いが、昨年は、なかなかできない死ぬか生きるかの日々を過ごさせていただいた一年だった。それに比べれば、今年は慌ただしいけれど、そんなことは世間並みのことで、その中に混ぜてもらえることが大きな違いだ。
  
 ギリシャ神話にクレオピスとピトン兄弟の物語がある。母親はアポロの正妻・ヘラに使える巫女。この二人の若き兄弟が、人々から称賛される行いをした。そこで母親はヘラに、この世で最上のものを与えて報いてやってくださいと頼んだ。ヘラは請け合い、その夜、兄弟は満足して眠りについた。しかし、彼らは二度と再び目を覚ますことはなかった。若いうちに、眠りながら死ぬことが、この世で最上のことだと、ヘラが判断したからだ(曽野綾子 私の「死の準備」)。
   
 古代アテネ(アテナイ)の賢人ソロンがエジプトを訪問したとき、エジプトの国王がソロンに「世界でもっとも幸せな人間は誰か」と尋ねた。ソロンは、繁栄した国に生まれ、すぐれた子どもと孫に恵まれ、暮らしもほどほどに裕福で、祖国が隣国と戦争をした際、救援に駆けつけて敵を敗走させたのちに見事な戦死を遂げたアテナイ人のテロスがそうであろうと答えた。
 
 次には自分の名を出してくれるだろうとの期待をこめて、「二番目に最も幸せなものはだれか?」とソロンに尋ねると、ソロンは「クレオピスとピトンの兄弟」と答えたという。
 
Photo  
 ソクラテスは「死は一種の幸福である」と言った。ギリシャ神話にはこのように、死はこの世で最上のことだという逸話がある。どうも「死」とはそういう物の様が気がすると、私は長く考えてきた。だから、執刀医から「ショックでしょうが」と何度も言われながら癌のステージ4と伝えられても、それほどショックではなかったのかもしれない。

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