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2019年1月 7日 (月)

地獄建て

 ご挨拶しておりませんでしたが、皆様、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお付き合いくださいませm(__)m
 
 新年早々言葉は怖いけれど、藍建て(染め液を作ること)に「地獄建て」という方法がある。これは私のやっている「本建て」の事。

 志村ふくみさんや白洲正子さんは、これを「地獄だし」と書いているのを読んだことがあるけれど、白洲さんは、蒅(すくも)を使う藍建てを「ふすま建て」と間違える人だから気を付けないといけません。しかし、蒅(すくも)を灰汁だけで建てるという事には変わりはない。

 「地獄建て」は、色々材料を使う藍建てと違ってこれ以上は無いというほどにシンプルな藍建て。志村さんも白洲さんも、最も難しい染め液の作り方だと書いています。シンプルだけれど難しい。しかし、この染め液で染めれば、色も良いし強いし人間を守る藍染めになる。これが本来の藍の染め液の作り方。
 

 さて、日本中の講習生達から、藍建ての報告があります。南の某列島の島からもありました。そう言えば、佐渡島で始まりますから、本建ての正藍染は、島に広まっています。これから小笠原にすくもを送ります。四国各地でも始まっています。

 新しい所では、年末に送った蒅を正月二日に建て始め、七日の朝に藍が出ていたという報告がありました。東京のマンションです。嵩上げが終わっていませんが、焦らなければ完全に建ちます。そして、長く生き続けることでしょう。

Photo

 
 なぜマンションの一室で藍染が出来るかと言えば、正藍染の染め液は臭くないからです。すくもと灰汁だけの本建て、これをまた「地獄建て」とも言います。

 日本酒やふすま(小麦の皮)などの余計な有機物を加えず、石灰のアルカリも利用せず、貝灰も入れず、もちろん、蜜やブドウ糖やグルコースが含まれた水飴なども加えず、蒅(すくも)の力を灰汁で引き出して醗酵させる藍建てを「地獄建て」というのです。

 特徴は、美しい色味、染めの丈夫さ等々さまざまで、良いことばかりです。人間が藍染めを使い続けてきた訳、理由がそこにあります。それは、人が生まれてきた分けにも通じると、私は考えています。

 
 

 追記 建てている人たちへ。

 私はまだ建たないなどと、比較して考えませんように。人それぞれ。環境が違えば経過も違う。それが個性。長く付き合うのですから、焦らない事、ゆっくりやること、為すべきことを心を込めて為すこと。それを心がけてください。

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