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2019年2月24日 (日)

冬の藍建て講習会終了

 蒅(すくも)と、木灰から取った灰汁だけで建てる、「藍建て講習会」が終了しました。参加者の中には、ベテランの藍染の染め師や染織作家もいて、一風変わった講習会ではありました。

Dscf0124_1_2                今回、蒅(すくも)と木灰から取った灰汁だけで建てた染め液

 本建て(すくもと灰汁だけの建て方)は、最もシンプルな建て方です。石灰・日本酒・ふすま・糖分など、一切使いません。これを「地獄建て」とも言い、最も難しい建て方だと云われてもいます。

 何故「最も難しい建て方」と云われているかというと、技術だけの問題じゃないからなのだろうと、建て続けてきた私は思います。では、何が大切なのかというと、心の持ちようなのです。
 藍建て講習会と銘打っていますが、私が伝えているのは、この「心の持ちよう」です。私の話がしつこいのは、心を伝えているからなのです。

 カルチャーセンターの教室のようなつもりで来た人は、はじめは面くらう。藍染めに迷いが生じて来た作家たちも同じ。しかし、終わると納得し、「すっきりしました」とみんなが言う。全くの初心者は素直に学び、本建て正藍染めを始めている。

 もちろん、技術・技法を教えないわけではありません。その一つ一つの意味を感じ、心を込める事が大切なのだと伝えているのです。そして大切なのは、心を込める方法。心を込めているつもりにではいけませんから。

 難しいようですが、そうでもない。なぜなら、心を持っている人間のすることだからです。ですから、講習生は色々。専業主婦、勤め人、医者、歯医者、藍染師、染色作家、カメラマン、デザイナー、農家、植木屋、花屋、居酒屋など、ありとあらゆる人達がいて、本建てをして本染め(正藍染)をするようになりました。都合、92名。もう少しで100人となります。

 伝統工芸が滅びに向かっている日本で、せめて藍染めという小さな伝統工芸の世界で、本来の伝統の意味や在り方や技術や心持が伝えられるようになり、それが100人を超えた時、日本の中で化学変化が起こりはしないかと思っています。小さく始めた動きが、少し、目を出しつつあるようにも感じています。

 今回、講習生の中にはベテランの藍染師もいましたが、私のしていることを「凄いですね」と言ってくださった。何が凄いかというと、藍建ての全てをさらけ出している事。その為に、染め液を開放している事。
 この困難さは精神的なものなので、この方だけが理解したということなのです。

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