読書の楽しみ
某大学の教授に「大川さんは読書家だから」と言われながらご著書を頂いたことがある。読書家かどうかは人の評価だから何とも言えませんが、その気が無いとも言えません。教授も我が家にいらして私の読んでいる本をご覧になっていますし、本の始末に困る程ではある。
さて、年を取ると読む物も変わる。新しいのは読めなくなり、古いものばかり。小説も然りで、坂口安吾、志賀直哉なんぞを読み、今、堀辰雄を紐解き始めた。
凡そは随筆を徒然なるままに読むのが一番。自分に合わないものは無理して読みませんが。紹介したように、寺田虎彦なんてのを読んでいる。
そんな中、古典ほど私を楽しませてくれるものはありません。やはり、随筆が良い。徒然草や枕草子や方丈記やらなんやらを、それこそ徒然なるがままに読む。人生を何度も生きたような気になるのが、病持ちには堪らなくありがたいことなのです。
「海舟語録」というのを読みだしました。言わずと知れた勝海舟の語録ですが、「氷川清話」と比べても面白い。並行してもう一冊「一外交官の見た明治維新」。こちらはアーネスト・サトウの書いたもの。これも、幕末から明治維新を知る手立てになるでしょう。
読書はボチボチです。あっちを読みこっちを読みながら。それで良いのだと、本居宣長先生は書いていますし、正宗白鳥の読書法もそうだったらしいし。
なんにつけても、ボチボチだ。
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