藍草の発芽
現在藍草は、苗を育ててから定植させます。地蒔きよりも安定して育ちますし、収穫も望めますし、良い藍草に育ちますから。
そこで問題となるのは、発芽率です。種を蒔いても発芽しなければ定植も収穫も出来ません。
発芽率をよくするのも、土作り。それだけではありません。色々やる。それこそ、農家の腕。
もちろん、化学肥料だの農薬を使っては元も子もありませんから、そんなことをしないで色々やる。
発芽率は、ほぼ100%が目標だし、そうならなければウソです。それだけなく、勢いの良い、しっかりとした苗づくりもできる。そう言う苗で作る藍草は、優れた良い藍草になる。良い藍草で作った蒅は、良い蒅になる。
写真を見ていただきたい。
ある藍農家が作った今年の苗。勢いが良くて見るからにしっかりしているのが、色々やった苗。弱弱しいのが、やらなかった苗。
これを無農薬で化学肥料も使わずに育てるわけですが、種をまけばいいってもんじゃない事は分かる。色々やるんです。
この「色々やる」ことを、江戸時代の二宮尊徳は「人道」と云いました。だから、自然に任せた農法などは、人がやる限り存在しません。そういう農法があったとしても、ちょいと飢饉が来れば作物が出来ないだけの事です。その話は、またいつかしましょう。
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