元北朝鮮拉致問題担当大臣の中山恭子参議院議員から、著書が送られて参りました。
「国想い 夢紡ぎ」
帯には「文化のプラットホーム 日本 世界中の文化が輝き、あふれ、交流する『場』を目指して」とあります。
中山先生は、我々伝統工芸に携わる者を大切にしてくださる。それは、故中川昭一さんも同じだった。
笑顔も話し方も姿形も美しい方。そして、オーラが凄い。
私は神秘主義者じゃありませんから、美輪明宏さんの言うようなものじゃないけれど、オーラというのは存在感と言っても良いかと想います。
最初、目の前に立たれたときは、何事が起こったのかと想ったくらいですから。
まあ、元々ファンだったというのもありましょうね。
家内から、旅先の私のところに送られてきて、一気に読了いたしました。
ここには、我々伝統工芸に携わる者にとっては、「夢」が書いてあります。
それを政治家が政策提言として書いているわけですから、実現性のある「希望」となる。
これほどの理解者は、得難い存在だと感じました。
「仕事が解らなくなったら、答えは歴史に聞く」とは、天命鋳物の若林さんとの共感ですが、多分、伝統工芸と正直に携わっている人達には共通することだろうと想う。
私は、古代の人とでも、藍染という共通体験によって会話が出来ます。
しかし、文明に毒された化学建ての藍染をしている人達は、出来ません。何故なら、共通の体験を持たないからです。カセーソーダだ還元剤だなどと言ったところで、昔の人達は存在すら知りませんからね。
それは、言葉の問題にもある。
現在は、歴史の中の人々と語りあえるような教育をしておりません。
日本の一大特徴は、歴史を振り返る文化を持っていたことだし、そのために、教育が充実していた。
だからこそ、植民地にもならず、西欧から見れば極東の小さな小さな島国が、世界に冠たる大国になり得たのでしょう。
しかし、戦後の日本は、経済成長だけを目指し、それを忘れて来た。
その弊害が出始めている。
3月に起きた東日本大震災は大変な被害をもたらしたけれど、日本にとってなにが大切かと言うことを思い起こす良い機会だとも想います。
こういう事が、私の常々の主張なのですが、それを政治家が書いてくださった。
ありがたいと、文字通り、拝読いたしました。
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